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《“噛む力”の物語 第1回》~授乳・離乳・おやつが育む口の成長~

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授乳・離乳・おやつ──噛む力のはじまり

人は、噛む力とともに生きていきます。
年齢を重ねて入れ歯やインプラントが必要になるのも、
その「噛む力」を取り戻したいから。
けれど本来、その力は――赤ちゃんがおっぱいを吸う瞬間から始まっています。

前回お伝えした入れ歯の話も、実はこの“はじまりの口”と深くつながっています。
しっかり噛める土台を育てることが、
将来、健康な歯や顎を守り、
人生の最後まで「おいしく食べる」ことにつながるのです。

1.おっぱいを飲むことは、最初の「口のトレーニング」

赤ちゃんは生まれながらに吸啜(きゅうてつ)反射を持っています。
乳首をくわえて吸うたびに、舌・唇・頬・下あごの筋肉が動き、
「噛む」「飲み込む」「話す」ための基礎が育ちます。
抱っこして授乳する姿勢は、顎の発達にも影響します。
体を起こし、顔をまっすぐ向けてあげることで、
下あごが前に動きやすくなり、筋肉が自然に働きます。
寝たままや片側ばかりの授乳が長く続くと、
あごの動きが偏りやすくなることもあるため、
「左右を変えながら」「できるだけ抱き起こして」飲ませるのが理想的です。
母乳やミルクには乳糖(ラクトース)という糖分が含まれます。
これは脳と体の大切なエネルギー源ですが、
歯が生え始めたころは、お口の中に残らない工夫も必要です。
夜の授乳のあとにお白湯をスプーンでひと口飲ませる、
またはガーゼで軽く拭うだけでも、
お口を清潔に保つ小さな習慣になります。
断乳の時期に“正解”はありません。
その子が安心して次のステップに進めるタイミングこそ、
いちばん自然なリズムです。
 

2.離乳食は「噛む力」と「味わう力」を育てる時間

離乳食の役割は、栄養をとることだけではありません。

舌を動かし、唇を閉じ、あごで押しつぶす――
この動きが、少しずつ“噛む力”を育てます。
月齢が進むにつれ、舌や頬の動きも安定してきます。
そのころには、具の入っていないスープやなめらかなペーストから少し粒の残る食感へ、
やわらかく煮た野菜や白身魚のように、舌でつぶせる食材を加えていきましょう。
食べ物の「形」や「舌ざわり」が変わること自体が、
子どもにとって小さな発見であり、成長の刺激になります。
あるお子さんは、初めての離乳食でお乳以外の澄み切った色の野菜スープを口にした瞬間、
目を丸くして“新しい味”を味わったそうです。
その後、野菜やだしの味を好むようになり、
食卓での楽しみ方が自然と広がっていきました。
こうした体験は「食べる喜び」を教える最初のレッスン。
手作りにこだわる日もあれば、市販の離乳食に頼る日もあっていい。
大事なのは、一緒に「おいしいね」と味わえる時間を増やしていくことです。
 

3.おやつは「栄養」と「噛む練習」のふたつの顔

1歳を過ぎると、体の成長に合わせて「おやつ(補食)」が必要になります。
この時期のおやつは、食事のつなぎであり、噛む練習でもあります。

1歳前後:舌と唇を使う練習

たまごボーロや口どけの良いせんべいのように、
舌で押しつぶせる程度のやわらかさから始めましょう。
「飲み込むまで見届ける」ことも安全の第一歩です。

 1歳半〜2歳:歯ぐきでつぶす練習

やわらかく煮た野菜スティックや、さつまいもスティック。
指で持ってかじる体験が増えると、
下あごが前に動き、顎の成長がより活発になります。

2歳以降:少し噛み応えのある食品へ

干し芋、出汁を取った後の柔らかい煮干し、細かく刻んだ昆布など、
少しだけ噛み応えのあるおやつを“見守りながら”試す時期です。
乾燥したままの硬い食品はまだ早いので、
柔らかくしたものを小さく切って与えるのが安心です。
噛む刺激は、下あごの前方成長を促し、
将来の歯並びや顔のバランスにも良い影響を与えます。
また、よく噛むことで満腹感が得られ、
食べ過ぎ防止にもつながります。
 

4.仕上げ磨きは「親子の安心時間」

乳歯のエナメル質は薄く、虫歯の進行が早いもの。

だからこそ、仕上げ磨きは毎日の“声かけ習慣”と考えてください。

嫌がる子どもに無理強いすると、
「歯みがき=怖い時間」として残ってしまいます。
今日は1本だけ、明日は3本。
そんな小さなステップでも十分です。
歯ブラシをぬいぐるみに持たせて「ママのまねっこ」をさせる、
鏡の前で「はみがき顔」を一緒に作って笑う。
遊びながら慣らしていくことで、歯みがきが“安心の時間”になります。
また、感覚が敏感でブラシを嫌がる子もいます。
その場合は、毛が柔らかいものや味のないペーストに替えるだけで落ち着くことも。

しつけと無理強いのボーダーラインは、
「怖がらせず、でも甘やかさない」――その微妙な線を探る日々なのかもしれません。

親が楽しそうに続けていれば、子どもも自然とついてきます。

5.その子のリズムで、食と口は育つ

虫歯のなりやすさは、生活習慣だけでなく歯の質や唾液の性質など体質にも関係します。
完璧を目指さなくても、仕上げ磨きと定期的なフッ素塗布を続けていれば十分カバーできます。
食べ方も、歯みがきも、比べるものではなく「十人十色の育ちのペース」。

親が焦らずに見守ってくれるだけで、子どもはちゃんと自分のペースを見つけていきます。

 

小さな口の中で育った“噛む力”は、これから大きな変化を迎えます。
次回は、歯が生え変わる学童期。
その時期に見逃したくないサインを、一緒に見ていきましょう。


🦷 川口市で小児歯科をお探しの方へ

当院では、授乳・離乳・おやつ期の噛む力や顎の発達に合わせた
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お子さまの“噛む力”と笑顔を育てるサポートをしています。
 

2025年10月23日 10:00

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