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親知らずミステリー~冬に静かにうずく、「最後の歯」~

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冬の空気が澄んで、ふと奥歯の奥がうずく。
それが「親知らず(智歯)」からのサインかもしれません。
親知らずは、昔の食生活が体に残した名残り。
いまの私たちには少し持て余すけれど、
何万年も前から続く「噛む力の記憶」を静かに残しています。
 

■ 昔の人には必要だった「4本の奥の歯」

現代人の歯は28本。
そこに最後に加わる4本が、いわゆる親知らずです。
けれど、これは余分な歯ではありません。

まだ火を「生き延びるための光」としてしか使えなかった頃、
人は硬い木の実や肉を、石の刃で切り分け、丸ごと噛み砕いていました。
その時代のあごは厚く、力強く、
親知らずも奥でしっかりと噛み合わせの一翼を担っていたのです。

やがて火を調理に使うようになり、食べ物は柔らかく、
噛むという行為は少しずつ楽になっていきました。
それに合わせて、あごも小さく、整った形へと進化します。

その結果——
「生える場所を失った歯」だけが、静かに私たちの体に残りました。
親知らずは、人類の長い進化が口の奥に刻んだ、小さな痕跡なのです。

 

「親知らず」という名前の意味

「親知らず」という言葉は、平安時代中期の辞典 『和名類聚抄』にも、『智歯・和名 オヤシラズ』という記述があったとされています。。
すでに当時からこの呼び名が使われていたことがわかります。
語源は「親が子の成長を知らないうちに生える歯」。
生えるのは17〜25歳、ちょうど自立し始めるころです。
英語では” wisdom tooth”(知恵の歯)。
精神的にも大人になる時期に生えることから、そう呼ばれるようになりました。
時代も文化も違うのに、どちらも「大人になる合図」として扱われてきたのが興味深いですね。
 

生える人、眠ったままの人

日本人の研究では、少なくとも約3割が親知らずの歯胚(“芽”)を持っていないと報告されています。
さらに、口の中で左右どちらかだけ生えている/眠っているというパターンも観察されており、
親知らずはまさに「人の多様性を映す歯」といえます。

 冬はトラブルが起こりやすい季節

冬は「親知らずが腫れた」「口が開かない」という相談が増えます。
寒さで血流が悪くなり、免疫が下がるうえに、年末の疲れも重なりがち。
こうした全身の状態が、元から親知らずの周りにある細菌が暴れやすくなる原因になります。
これが「智歯周囲炎(pericoronitis)」です。

一方で、抜歯後の感染という点では、冬は比較的リスクが少なく、
汗や湿度で細菌が繁殖しやすい夏より、傷が落ち着きやすい季節です。
そのため、検査や抜歯は実は冬が向いています。
ただし年末年始の直前は避けた方が安全です。


親知らずの痛み──実際にはこんな時に

親知らずの痛みは、「ズキズキ」だけではありません。
はじめは「奥がムズムズする」「飲み込むと違和感がある」から始まり、
次第に歯ぐきが腫れたり、鈍い圧迫感に変わったりします。
半分だけ顔を出している半埋伏歯では、
歯と歯ぐきのすき間に汚れがたまり、細菌が繁殖。
炎症が進むと歯ぐきの腫れ・口が開かない・頬の痛み・発熱へ。
(智歯周囲炎として最も多いタイプ)
完全に埋まったままの埋伏歯でも痛むことがあります。
骨の中で膿の袋(嚢胞)ができたり、
歯が隣の歯を押して骨の奥が重く痛むような感覚に。
この場合は外から見えないため、CTで初めて原因がわかることもあります。
また、まっすぐ生えた親知らずでも、
清掃が難しい位置のために虫歯や歯周炎を起こし、
「噛むと響く」「冷たいものがしみる」などの痛みが出ることも。
痛みの形はさまざまですが、共通しているのは、
細菌と圧力が関わる場所に炎症が起きているということです。
放っておくと、隣の歯の根まで悪影響が及ぶ場合もあります。
 

抜く? それとも待つ?

親知らずは、痛みの有無や生え方によって判断が変わります。

抜歯を考えた方がいいケース

  • 腫れや痛みを繰り返す
  • 隣の歯が虫歯や歯周病に罹患している
  • 横向きで清掃ができない
  • 矯正やかみ合わせに影響している

経過観察でよいケース

  • 完全に埋まっていて炎症がない
  • まっすぐ生えて清掃できている
  • 高齢で無症状のまま変化がない
     
親知らずは「抜くかどうか」ではなく、どう見守るかが大切です。
 

CTで見える「見えないリスク」

川口駅近くのクリスタルデンタルクリニックでは、
パノラマX線と歯科用CTを完備。
神経や副鼻腔との距離を立体的に確認できるため、
より安全で確実な判断が可能です。
当院では、埋伏が深い親知らずや神経・副鼻腔に近接する難症例については、
川口市立医療センター・博慈会記念総合病院など地域の基幹病院のほか、
東京医科歯科大学病院(お茶の水)や
東京歯科大学水道橋病院など専門性の高い医療機関とも連携し、
症例に応じて安全にご紹介を行っています。
紹介後も経過報告や情報共有を行い、安心して治療を継続できる体制を整えています。
 

忙しい人こそ、冬のうちに

「痛くないから、また今度」──
そうしているうちに、突然の腫れや発熱で動けなくなる方も少なくありません。
クリスタルデンタルクリニックは土日祝も診療。
川口駅から徒歩3分、提携駐車場もあります。
平日に時間を取りづらい方でも、無理なく通っていただけます。
 
親知らずは、進化の途中で置いてきた「最後の歯」。
それは、私たちの中にひっそり残る小さな記録です。
気になっている方は痛くなる前に、冬のうちにぜひ一度、
奥歯の奥に残る「過去の記憶」を確かめてみませんか。
 
虫歯やインプラント、セラミック、マウスピース矯正、ホワイトニング、ボツリヌストキシン治療など、お口のことでお困りごとがございましたら、
川口駅近く徒歩3分、提携駐車場(1時間15分まで補助あり)、
3時間まで無料の駐輪場も近くにございますクリスタルデンタルクリニックまでお越しください。
 
 
2025年11月20日 11:00

そごう川口店より移転

クリスタルデンタルクリニック

〒332-0017
埼玉県川口市栄町3-8-4 石井ビル2階

0120-91-6482

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