夏の免疫低下が歯ぐきに影響? 〜春・秋消えた現代に潜むリスク〜

しかも患者様のお話をよく伺うと、
「疲れてるけど、まあ大丈夫だと思った」
「少しだけ腫れてるけど、自然に治ると思ってた」
という“自覚しにくい体調の変化”が背景にあることが多いのです。
実はこれ、今年のような「季節の変化が極端な年」に、特に多く見られる現象です。
◆「春と秋が消えた」!?二季化する気候と、体の負担
近年よく耳にする「春と秋が短くなった」「夏と冬しかないみたい」という声。これは気のせいではありません。
本来、春や秋には寒暖差に体を慣らし、自律神経や免疫機能を整える“助走期間”のような役割がありました。
ところが最近は、その慣らし期間がほとんどないまま、急に暑くなり、すぐに寒くなる。
この急激な季節変化が、私たちの体にとって想像以上にストレスになっているのです。
◆思っているより「免疫」が落ちている?
急に暑くなった夏の身体は、体温調節、睡眠の質、食欲、消化機能など、いくつもの機能を一気にフル稼働させる必要があります。その結果、知らず知らずのうちに免疫力が下がり、
疲れが抜けにくい
口内炎ができやすい
歯ぐきが腫れやすい
といった“弱りサイン”が出やすくなります。
特にお口の中は、もともと多くの細菌が存在している環境。
そこに免疫力の低下が重なると、いつもなら問題のないはずの刺激でも、炎症につながりやすくなってしまうのです。
◆歯ぐきの腫れや痛み、原因はさまざま
気候による免疫低下と重なって、次のような原因で炎症が起こることがあります:歯周病(歯槽膿漏):慢性の感染症。痛みがないまま進行しやすく、体が弱っていると一気に悪化。
親知らず周囲の炎症:汚れがたまりやすく、夏場に化膿しやすい部位です。
過去に治療した歯の根の再感染:根の先に膿がたまり、顔まで腫れることも。
詰め物・被せ物の不具合:隙間からの細菌侵入で歯ぐきが反応することがあります。
◆「抗生剤はやめてもいい」と思っていませんか?
「薬を飲み始めたら痛みがなくなったから、途中でやめた」という方も少なくありません。ですがそれは、痛み止めや風邪薬とは違い、歯の感染症では絶対NG。
中途半端にやめることで、菌が再び増殖したり、抗生剤が効かなくなる“耐性菌”を生むこともあるのです。
結果的に腫れが再発し、治療が長引くリスクが高まります。
◆「たかが歯ぐきの腫れ」と思わずに
歯ぐきの違和感は、体からのサインです。「痛みは少ないけど何か変」「なんとなく腫れてる」
そんな感覚を放置してしまうと、ある朝突然、顔まで腫れてしまうケースもあります。
早めに発見・対応できれば、お薬や軽い処置だけで済むことも多いのです。
◆“すぐ診てほしい”お気持ちに応えたいけれど…
急な歯ぐきの腫れや痛み、不安なお気持ち、私たちもよくわかっています。本当は、すぐに診察にご案内できれば理想なのですが――
当院では予約制で一人ひとり丁寧にお時間をかけて診療しているため、その日の状況によっては急患での診察や処置が難しい場合もございます。
とはいえ、何もできないというわけではありません。
歯科衛生士が初期の状態確認や応急的なケアを行える場合もございます。
また、お電話で症状を伺ったうえで、適切なご案内や必要な注意点をお伝えすることも可能です。
我慢して院に駆け込むというよりは、まずは最初の一歩。「これくらいで受診していいのかな」と迷われる時こそ、どうぞお早目にご相談ください。
小さな違和感でも、早めの対応が大きなトラブルを防ぐことにつながります。
虫歯や歯周病、インプラント、セラミック、マウスピース矯正、ホワイトニング、ボツリヌストキシン治療など、
お口のことでお困りごとがございましたら、
川口駅東口徒歩3分、提携駐車場(1時間15分まで補助あり)、3時間まで無料の駐輪場も近くにございます
クリスタルデンタルクリニックまでお越しください。
検診・クリーニングはWeb予約も承っております。ぜひご活用ください。
2025年07月22日 19:00