残暑とマスク生活で気になる口臭~「ニンバス」流行下に意識したい体のケアとお口の健康~

まだまだ残暑が厳しいこの時期ですが、最近は新型コロナウイルスの変異株「ニンバス」の流行もあり、外出時にマスクをつける機会が増えています。暑さで息苦しさを感じるうえ、マスクの中にこもるにおいが気になる…という方も少なくありません。
実は、マスクをしていると自分の口臭がいつも以上に気になりやすくなります。その理由は、呼気がマスク内にこもることで、普段は意識しづらいお口のにおいが強調されてしまうからです。また、暑さや緊張による「口の渇き」も、口臭の大きな原因のひとつです。
そこで今回は、残暑の時期に気をつけたい口臭対策についてご紹介します。唾液の働きや歯周病との関係、日常生活での工夫などを知っていただくことで、少しでも快適に過ごしていただければと思います。
暑さと口臭の関係
夏から残暑にかけては、汗をかきやすく体内の水分や塩分が失われやすくなります。脱水気味になると唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥。これが細菌の繁殖を助け、口臭の原因になります。さらにエアコンによる乾燥も加わるため、想像以上にお口の中は乾きやすい状態になっています。また、残暑の疲れや寝不足で免疫が下がると、歯ぐきに炎症が起きやすく、歯周病が進行するリスクも高まります。歯周病は口臭の大きな要因のひとつ。つまり「夏の終わり疲れが出る9月」は、口臭や歯ぐきの不調に特に注意が必要な季節といえるのです。
よくある原因と残暑特有の影響
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口呼吸になりやすい
マスクの息苦しさや暑さで無意識に口呼吸が増えると、乾燥から口臭が強まりやすくなります。
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スパイシーな食生活
暑い時期はカレーや辛い料理を好む方も多く、香辛料の成分が体内に長く残り、体臭や口臭を強めることがあります。
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冷たい食べ物や飲み物の習慣
アイスやビール、冷たい麺類などが続くと胃腸に負担がかかり、消化不良から口臭につながることもあります。
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疲労の蓄積
「夏バテ」が抜けきらないまま残暑に突入すると、免疫力が下がり、細菌への抵抗力も低下。お口のトラブルが起きやすくなります。
水分補給以外の口臭・体臭対策
もちろん、こまめな水分補給は大切です。ただ、それだけでは不十分なこともあります。残暑のケアには、次のような工夫も役立ちます。-
マスクは清潔に保つ
汗や湿気で細菌が繁殖するため、長時間の使い回しは避けましょう。外せる場面では外して深呼吸を。
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鼻呼吸を意識する
口呼吸を防ぐことで乾燥を予防し、唾液の分泌も保ちやすくなります。
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舌のケアを取り入れる
舌苔(ぜったい)をやさしく除去することで、口臭が軽減されることがあります。
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室内環境を整える
エアコンで乾燥する残暑の時期は、加湿器や水分補給で喉の渇きを防ぐ工夫を。
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食生活の見直し
柑橘類や梅干しで唾液を促す、ヨーグルトや発酵食品で腸内環境を整えるなども効果的です。
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生活リズムを整える
睡眠不足や疲労は口臭の悪化要因。残暑は体調を崩しやすいので、無理をせず休息をとることも大切です。
歯科でできる残暑ケア
セルフケアだけでは取り切れない歯石や舌苔、歯周病菌による口臭もあります。この時期に歯科でクリーニングを受けると、口の中がすっきりするだけでなく、炎症や初期のトラブルを早めに発見できます。残暑で免疫が落ちているときこそ、プロによるケアでお口の環境をリセットすることが安心につながります。この季節だからこそ意識したいこと
まだまだ暑さが残る9月。残暑の厳しさは、体にもお口にも大きな負担をかけています。自分では気づきにくい口臭も、周囲との関わりの中で不安になることがありますよね。ただし、残暑の口臭や体のだるさは「ちょっとした工夫」で改善できることが多いものです。生活リズムの見直しやセルフケア、そして歯科でのチェックを組み合わせることで、お口の中も体もすっきりと整えられます。
長い夏を乗り越え、これから秋へと向かう時期。疲れをいたわりながら快適に過ごすために、お口のケアを一度見直してみませんか。
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