歯周病はなぜ定期通院が必要?1〜3か月ごとのケアを続ける理由
「虫歯を治したら、歯医者は終わり」
「もう痛くないのに、どうして通院が続くの?」
歯科医院から次の予約をご案内されたとき、そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
虫歯の治療が終わっていても、歯ぐきや歯を支える骨などに、治療や継続的な管理が必要な場合があります。
特に歯周病では、痛みがなくなったあとも、お口の状態に合わせたケアを続けることが大切です。
今回は、歯周病の原因となる細菌のこと、治療に複数回の通院が必要な理由
そして1か月・2か月・3か月と通院間隔が異なる理由をお伝えします。
歯が痛い原因は、虫歯だけとは限りません
歯が痛むと、まず虫歯を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、歯周病による歯ぐきの炎症でも、腫れや痛みが出ることがあります。また、一部の歯に噛む力が強くかかり、歯を支える組織に負担が生じている場合もあります。
そのため、診察では虫歯の有無だけでなく、歯ぐきの腫れや出血、歯周ポケットの深さ、歯の揺れ、噛み合わせなどを確認し、必要に応じてレントゲン検査を組み合わせます。
歯周病による炎症に加えて、噛む力による負担にも対応が必要な場合には、診断に基づいて噛み合わせの調整などを行うこともあります。痛い場所だけでなく、歯とその周囲の状態を調べることが、適切な治療につながります。
歯周病菌はどこにいる?歯垢とバイオフィルムの関係
歯周病に深く関わっているのが、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着する「歯垢(プラーク)」です。
歯垢は、食べかすそのものではありません。 多くの細菌と、細菌がつくる物質などが集まった、粘り気のあるかたまりです。細菌が集団で付着したこの状態を「バイオフィルム」と呼びます。
歯にしっかり付着するため、うがいや洗口液だけでは十分に取り除けません。歯ブラシや、お口の状態に合ったフロス・歯間ブラシで、付着した歯垢を落とす必要があります。
また、「歯周病菌」という一種類の菌だけが歯周病を引き起こすわけではありません。お口の中ではさまざまな細菌が共存しており、その集団の中で歯周病に関わる菌の割合が増えるなど、バランスが変化します。
こうした細菌に対する体の反応として炎症が起こり、歯ぐきにとどまる「歯肉炎」から、歯を支える骨などにも影響が及ぶ「歯周炎」へ進むことがあります。発症や進行には、喫煙や糖尿病なども関係します。
洗浄やお薬で痛みがなくなっても、治療が続く理由
歯ぐきの腫れや痛みがあるときには、状態に応じて洗浄やお薬などで対応します。しかし、症状が軽くなったことと、原因への治療が済んだことは同じではありません。
歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくくなります。その中や歯の根の表面に歯垢・歯石が残っていると、再び炎症が起こることがあります。
歯石は歯垢が石灰化したもので、表面にはさらに歯垢が付着しやすくなります。歯ブラシだけでは取り除けないため、歯科医院で専用の器具を使って除去します。
歯周病の治療の基本は、毎日のセルフケアと、歯科医院で行う歯垢・歯石の除去です。お薬は必要な場合に組み合わせて使いますが、お薬だけでこれらの処置をすべて代わりにできるわけではありません。
痛みが落ち着いたあとも、原因に対する治療を進め、改善したかどうかを確認する必要があります。
歯周病の治療に、何回か通う必要があるのはなぜ?
歯周病の治療では、検査の結果に基づいて、歯みがき方法の見直しや歯垢・歯石の除去を進めます。
歯周ポケットの中にある歯の根の表面に、歯石や細菌性の汚れが付着している場合には、それらを取り除く「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」という処置を行います。深い部分の処置では、必要に応じて麻酔を使うこともあります。
こうした処置は、歯周病の重症度などに応じて、数回に分けて行う場合があります。
処置のあとは、再び検査をして治療の効果を確認します。その結果に応じて、追加の治療が必要か、継続管理へ進めるかを判断します。
歯石を取ることに加えて、歯ぐきの反応を確かめ、次の治療を決めることも、通院の大切な目的です。
状態が落ち着いたあとも、継続管理が必要です
歯周病は、治療で炎症が落ち着いても、再発や悪化に注意が必要な病気です。
歯周ポケットなどに病変が残っている場合や、再発・重症化のリスクがある場合には、状態に応じて「歯周病継続支援治療(SPT)」などを行います。これは、歯ぐきや歯を支える組織の状態を維持・安定させるために行う、歯周病治療の一環です。
定期的な通院では、歯科医師の診断・治療方針に基づいて、歯科衛生士が歯垢・歯石の除去や清掃方法の確認などを行います。必要な処置は、そのときのお口の状態によって異なります。
歯周病の通院頻度が1か月・2か月・3か月と異なる理由
適切な通院間隔は、一人ひとり違います。歯科医師は、診察や検査で次のような点を確認して判断します。
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歯ぐきの炎症や、検査時の出血の状態
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歯周ポケットの深さや、歯を支える骨の状態
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歯垢の付き方や、ご自宅での清掃のしやすさ
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これまでの歯周病の経過
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喫煙や糖尿病など、再発・悪化に関わる要因
治療後も再発に注意が必要で、こまめな清掃や確認が必要な方には、1か月程度の間隔で管理することがあります。経過に応じて、2か月、3か月など、その方に合った間隔を設定します。
「重症なら1か月、軽症なら3か月」と一律に決めるものではありません。状態の変化を確認しながら、歯科医師が必要に応じて間隔を見直します。
同じ「痛くない」という状態でも、必要な通院間隔が同じとは限りません。
なお、歯石の除去などの治療を進めている間は、定期管理とは別に、より短い間隔で通院が必要になる場合があります。
定期通院は、歯をきれいにするだけではありません
定期的な通院では、歯の清掃に加えて、前回と比べて変化がないかを確認します。
| 確認すること | 確認する目的 |
|---|---|
| 歯ぐきの出血や歯周ポケット | 炎症の再発や悪化を見つける |
| 歯垢・歯石の付き方 | 清掃が必要な場所を確認する |
| 歯ブラシ・歯間ブラシなどの使い方 | 毎日のケアをお口の状態に合わせる |
| 噛み合わせ、詰め物・被せ物など | 歯への負担や清掃しにくい部分を確認する |
歯ぐきは見た目に問題がなさそうでも、検査で変化がわかることがあります。継続して記録を比較することが、再発や悪化への早めの対応につながります。
痛みがなくなったあとも、ご案内した時期に受診しましょう
歯周病は、自覚症状が乏しいまま進むことがあります。「痛くなったら受診する」という通い方では、変化に気づくのが遅れる場合があります。
定期通院の目的は、今ある歯周病を管理し、再発や悪化を防ぎながら、ご自身の歯を長く守ることです。診察に基づいてご案内した間隔で、必要なケアを続けましょう。
そして、歯科医院でのケアを生かすためには、ご自宅での毎日の歯みがきや歯間清掃も欠かせません。通院だけで完結するものではなく、毎日のセルフケアも歯周病治療の大切な一部です。
川口市のクリスタルデンタルクリニックでは、歯科医師の診察に基づき、お口の状態に合わせた治療と継続管理を行っています。虫歯を治したあとも歯ぐきや歯を支える組織を守り、これからも自分の歯で食べられるよう、日々のケアと定期的な通院を続けていきましょう。
虫歯やインプラント、セラミック、マウスピース矯正、ホワイトニング、ボツリヌストキシン治療など、お口のことでお困りごとがございましたら、川口駅近く徒歩3分、3時間まで無料の駐輪場も近くにございますクリスタルデンタルクリニックまでお越しください。
尚、歯周病についてお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
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